ファサードの改修
デザインコンセプト:「The Edge(エッジ)」をデザインコンセプトに掲げ、この改修では建物の突出した立地を活かし、適切なスケールで際立ったボリュームを敷地に組み込むことで、商業ビルの印象的な個性を保ちながら、ファサードと街並みの間に新たな繋がりを生み出しています。
素材の応用:鋼板と鋼板を用いて「ソリッドvsボイド」と「前後対応」の設計手法を採用し、Uプロファイルガラスフロントの波打つ鋼板は明確なボリューム感を表現し、半透明のUプロファイルガラス奥の開口部は境界に曖昧さをもたらしている。街路樹のコントラストと遮蔽によって、うねりと流れのあるコーナーが建築言語によって再構築されている。プラタナスの季節ごとの変化がコーティングガラスに映り込み、ファサードの垂直方向の連続性を断ち切っている。これにより、鋼板デザインの流線的な特徴が強調され、奥まったエントランスに求心力が与えられている。
インテリアデザイン
パブリックスペース:屋内の天井高が非常に低いため、パブリックエリアの天井はむき出しにすることで、利用可能な高さを最大限に活用しています。金属、ガラス、そして明るい色のセルフレベリングフロアと組み合わせることで、ハードな装飾は、クールなトーンでありながら、洗練されたすっきりとした印象を与えます。植物や家具を配置することで、ユーザーに多層的な体験を提供し、空間に活気と温かみのある雰囲気を添えています。
コワーキングエリア:3階は、複数の機能的特性を複合的に備えたコワーキングエリアです。半密閉型の独立したオフィススペースは、流れるようなパブリックスペースと一体化しています。オフィスエリアから一歩外に出れば、パブリックスペースで会話を始めたり、室内に広がる景色を楽しんだりすることができます。独立した個室の半透明ガラスは、壁に囲まれた空間による閉塞感を軽減し、屋内のアクティビティをパブリックスペースに映し出すことで、クリエイティブなコワーキングスペースに求められる透明性を生み出しています。
階段空間:階段の片側は白い有孔パネルで覆われており、空間に軽やかさと透明感を与えています。同時に装飾的な役割も果たし、階段の単調さを解消しています。
投稿日時: 2025年9月15日